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PCの修理、一週間から10日ほどかかるそうで
それまでネタが描けないと思うと、
結構寂しいですね…。

とうとうページからイラストが消えて、
4コマを見に来てくださってる方々には本当申し訳ないです;

だけど、それでもweb・ブログ拍手下さる方がいらっしゃって
本当いつも大感謝です!ありがとうございます☆

今日のSSは若干長めです。
土板橋の暴走が段々止まらなくなってきて、
大志目線で書いているミツイまでもがぐったりしてきます(笑)
そろそろ終れよ、という。


付き合って下さるパワフルなお客様はread moreよりお願いします。
ヲタ王子in夏の祭典 その7

例えば、いつもの本屋で見掛けた気になる漫画の新刊。
「いつか買おう。」
そう思っている内はよく見かけるのに、
いざ買おうと意気込んで行けば売り切れ。
更には人気が上がりすぎてどこの書店も入荷待ち。
「あの時買っておけばよかった…。」


もしくは、
「近くのコンビに行くだけだし…」と、
どうでも良いもっさーい格好で歩いている時ほど、普段は出会わない旧友に声をかけられ
「あれ、○○くん(さん)?久しぶりだね!」
しかもそれが初恋の人であったりなんかして。

誰しも一度や二度はこんな経験があるはず。

つまり、俺が何を言いたいか。
世の中には回避しがたい間の悪さが存在しているということである。

図らずも妙に芝居がかった群衆の中心におわす土板橋と、
ばっちり目が合ってしまった。

うっ…まずい!

俺は高速で視線を逸らす。
そして、百合子さんの同人誌を読んでいるふりをして顔を隠した。

伝説の人ドイタンヌが一点を見れば、信者達の視線も自然とこちらに集まる。

…こっちを見るな!

もういい、店番でも何でもやる、頼むから俺の存在は忘れてどこへでも『萌え』とやらを追っかけにいってくれ!

しかし、願いとは儚くも虚しいものである。

「大志!」

俺の気持ちを知る由もない土板橋が半ば小走りで駆け寄ってくる。
外から差し込む太陽光がキラキラと無駄に奴を爽やかに演出して更なる嫌気が募る。

来るなっ、近寄るなっ!
そして大声で俺の名を呼ぶな!
俺は目立ちたくないんだ!

土板橋に同人誌という名のシールドを取り上げられて、
俺は無遠慮な民衆の視線を正面から受け取ることになる。

なぜ手首を掴む…っ、おまけに顔が近いんだよ気色悪い!

どこから共なく女性の黄色い叫びが上がった。
特に九条平さんの声が一際大きい気がしたのは、きっと距離的に一番近くにいたからだよな…。

「悪かった。俺としたことが全てお前に押し付けて一人快楽に突っ走ってしまった…。本当にすまない、大志。」

しかもこんな時に限って妙に素直に謝ってくるんじゃねぇよ!


「何者だ、あいつ…」

「あのドイタンヌ氏に頭を下げさせておいて、びくともしないとは。」

「しかも普通…というか地味男でござる。」

「あぁ、地味だな…。」

「ジミー…」

もはや、ひそひそ話の粋を超えている。

こら、そこ地味とかいうな!
俺はその言葉が大嫌いなんだ。
少なくとも時代のずれた奴等にだけは言われたくない。

何で俺はこんなオタクの巣窟にまで来て
トラウマを引っ張り出されなきゃならんのだ。

「どうした大志、涙目だな。
そんなに売り子は辛かったか。悪かったな。」

「もう、…いい。」

怒る気力もない。
俺は腹の底から深いため息を吐いた。

「大丈夫、日下部くん。」

(少し嬉しそうなのはともかく)九条平さんが心配してくれたことだけが唯一の救いだった。


その後、百合子さんが中々帰ってこなかったので3人で売り子をした。

「2人の写真、撮れなくて残念だなぁ…。」

「写真撮影はコスプレ広場で、と定められているからな。」

「へぇ、そうなんだ。」

俺は心の中で絶対に件の広場には近付かないぞ、と固く誓う。

「でも、私はまた学校で会えるもんね!ふふふ、ちょっと優越感♪」

憧れのユリコミさんには会えなくて大層残念そうだったが、
まだ買いたい物があるからと九条平さんは去って行った。


土板橋はパイプ椅子に腰掛けたまま手の平大の赤いビニールボールを弄んでいる。
キャッチボールでも始める気だろうか。

いつものことながら、奴の無表情っぷりは傍から見れば
どうしようもなく退屈と暇を持て余しているようかのように見えるが…

「退屈なのか。」

「何を言うか、大志。俺は至極祭りを楽しんでいるぞ。
この萌えが体中をかけ巡る充足感は最高だ。」

なんのこっちゃ。

確かに不本意ながら4年間ほぼ毎日顔を突き合わせていれば、
今日の奴のテンションがいつになく上り調子であることは分かってしまう。


俺はオールウェイズ ゴーイングマイウェイ
最強ポーカーフェイスの土板橋を少しからかってみたくなった。

「お前さ、接客するなら笑顔のひとつくらい見せたらどうなんだ。
その仏頂面じゃお客さんの気分を損ねんぞ。」

土板橋は驚いたように軽く目を見開いた。
思ってもないことを言われた、といった感じだ。

さぁ、どう出る土板橋恭介。
笑い慣れてない人間が無理に笑おうとすると、
酷く引きつって不細工な顔になってしまうというエピソードは
漫画などでよくある話だが、頭の中が二次元の土板橋はどうだ。

俺はいつもしてやられているばかりのこいつの弱点を握れるかもしれない
と淡い期待を抱いた。

ところが

「そうだな…お前の言い分には一理ある。お客様あっての同人誌。萌えて下さる
方がいらっしゃらないと成立たない商売だ。」

土板橋はうんうん、と妙に納得したように頷いた。

そして付け足す。

「今日のコスのキャラ付け的にも笑顔は最重要事項だったな。
俺としたことがぬかっていた…礼を言うぞ、大志。」

いや、礼を言われても…と思った次の瞬間、
俺は右隣りに場違いな薔薇の花園が一気に開花したような錯覚を覚えた。
思わず目をこすった。

土板橋が、笑っている。

道行く人が男女問わず全員振り向く、
それはそれは完全無欠の完璧な微笑であった。


本を買おうと近付いて来た女性はむせ返るようなあまりのフェロモンに、
額に手を当てへたりこんでしまった。

こっちを見ている人はみなうっとり顔だ。

信じられん…。
非現実さに俺は頭がぐらぐらした。
こめかみがずくずく痛む。
これが本当の悩殺スマイルというやつか。
今晩夢に出そうである、無論マイナスの意味で。

天下無双の俺様王子、土板橋恭介がこんなところで隙を見せるはずがなかったか…

「あの……新刊下さい。」

顔を赤らめた女性が震える指先で400円を差し出した。
土板橋はそれをそっと優しく受け取ると、

「ありがとうございます。こちらのお客様にポストカードをお渡しして下さい、キョン君。」

柔和な目線こちらにを送ってきた。
気持ち悪い…。
言葉遣いまで変えてきやがったか…。

大体、いつから俺はそんな一昔前のアイドルみたいな名前になったんだ。
俺には日下部大志っていう親が付けてくれた立派な名前があるんだ、馬鹿野郎。



その8へ続く→


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どうも、お久しぶりです。
生きてました、黒Cielです。
高校生活にも少しずつ慣れてきましたので、こうしてブログの方も再開できるようになりました。

ミツイさんの描くヲタ王子、本当に大好きですvvvv
すっごく面白し、いつも画面の前でニッコニコしてます。
高校始まってから、大変すぎてあまり笑わなくなっていたので・・・・・ありがとうございます(唐突にすいません)

これからも、仲良くしてくださると有り難いです。
どうぞ宜しくお願いします。

ずうずうしいお願いではありますが、また、咎狗祭りなど一緒にやってください。
【2008/05/28 17:45】 URL | 黒Ciel #-[ 編集]
黒Cielさん>>
どうも、お久しぶりです☆
高校生活、なんだか大変なご様子ですが
慣れてきたならば良かったです=3
大切な青春期、楽しくなるといいですね!
←言い方古くさい(笑)

しかも、ヲタ王子褒めて頂いてありがとうございます☆
下らないネタばかりなんですが、自分が楽しい&見てくれる方に楽しんでもらえたらなぁ~と思って描いてます。色々増やす予定なのでこれからもよろしくお願いしますね!

勿論、何をおっしゃいますか!
こちらこそ仲良くして下さいですよm(*_ _)m
是非また祭りやりましょう☆
【2008/06/02 00:57】 URL | ミツイ #-[ 編集]














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